ホテルで働いていた頃 それとなく社長には話しておいた事がある。このままずっとこの仕事をやれないと思うと。
ホテルの社長夫妻は とてもよくしてくれたし なんの不満もなかったが 夜勤ばかりの日光に当たることもほぼない生活から抜け出したかった。
気がつけばもう40代半ばになる。
ちょうど、自分より少し年下の男性がホテルの夜勤のみの仕事を希望という事ではいってきた。仕事を引き継がせるにはちょうどいい。ひと月ほど一緒に仕事をして覚えてもらい僕はその人が休みの日だけ 夜勤をするようになり昼前から夕方までとか 夕方から深夜までの交替要員に変わった。どの時間帯でも仕事が出来るようになり どこに何があるとかすべてを把握しかなり詳しくなった。
そんなある日、昼の掃除のスタッフ(おばちゃん)が 求人広告をもって見せてくれた。
通勤も可能な場所で面接に行ってみることにした。
採用された。仕事内容は 工場を新設して新しい事業をはじめるという会社で 責任者がひとりで 残りはすべて新規採用の社員でやるというリサイクルプラスチックの工場だ。
何日間か、研修を経て工場が稼働する。
求人広告には その工場の責任者とあとは作業員 パートの募集で、面接の時に責任者を希望するのか聞かれたが(おそらく年令的に判断されたのだと思う)みんなと同じ作業員を希望した。休みの日は ホテルで昼間働いて(アルバイト)たまに 工場が土曜日休みになる時があったので その時だけ休みになっていたし、土曜日の夜勤をしたりして 働く事ばかりやっていた。
リサイクル工場は、全員が新規社員なので 若い人から60を過ぎたパートの人男女が20人近く なんか 学校の同級生のような感じで それまで働いた中で一番楽しく 頑張れた。
職場は 家庭で、ゴミの分別をみんなやってると思いますが、その中のリサイクルプラを破砕しペレットというBB弾みたいなものに加工する工場です。なので 機械が傷んだりするのでゴミの中から リサイクルプラでないものを取り出していきます。みんながちゃんと分別をしていれば このような作業はないのですが、金属のほか 赤ちゃんのおむつなど 様々なものが混ざってます。お金も混ざってる事がありました。
1年間だけやった仕事でしたが 全員が新入社員なので楽しくやれました。 |
ベルトコンベアーで流れてくるリサイクルプラのゴミは においも 半端なく 前に築炉の工事をやってるときに 焼却場で漂ってたあのゴミのにおいで暑い時期になると いっそうにおいがきつくなり 作業服はもちろん 身体中ににおいがついて 車のシートなんかにも においがうつるから 帰りは 男は外で着替えて帰ってました。ほんとは 風呂とかシャワーとかあればよかったのですが その設備はありませんでした。
しかし、僕は選別の作業はあまりしてません。主に機械のメンテナンスで 選別をしている人が休憩の時に交替要員としてやってただけです。
僕は リフトの資格があったし溶接なども出来たので重宝がら みんなもすごく慕ってくれていた。休み前になると月になんどかは お好み焼きを食べに行ったり ほんとに楽しい時間をすごした。若干数名なじめない子も居たが 声を掛けたり気を使って輪の中に入れるように仕向けた。1年が過ぎようとしてるときに 重大な問題が起こった。
本社のほうのミスだった。2年目の入札手続をわすれ仕事が一切ないという状況になっていた。1年間仕事がないという状況だ。
会社は、ひとりひとり面接をして 会社の取った対応策で我慢してくれるか もしくは退職してまた 一年後に来てもらうか等 決めなければならなかった。
やめても 僕はホテルにはもう戻れない。ホテルの社長はどうにか働ける時間を調整して戻れるようにするといってくれたが 自分から言い出して抜けたのに 甘えることはできなかった。リサイクル工場の仲間が近くの自動車の部品を作ってる工場が募集していると言い出したので 集団面接に行くことになった。7人リサイクル工場からその工場に就職することができた。
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